日本酒かんき
日本酒で39年の居酒屋です。2年前に旧店名麦太郎を改名し現在日本酒かんきです。
今回は生酛造りにこだわる鳥取県の梅津酒造さんとコラボです。
すべてのお酒をお燗でお出しいたします。料理と合わせてお楽しみください。
梅津酒造
鳥取県東伯郡北栄町にある梅津酒造さんです。創業は慶応元年幕末です。
現在は昨年に蔵を継がれた六代目蔵元梅津史雅さんです。先代社長も製造部長としてお酒造りに集中しておられます。
少々長いですがお読みください。
梅津酒造は平成17酒造年度から醸造アルコール添加を廃止し、すべての日本酒を“米と米麹だけの酒”に変えました。それは特別なことではなく、米で造ったお酒が日本酒であるという原点に返っただけのことと捉えられています。
「冨玲」はフレーと読みます。つまり英語でHurrah!で日本語に訳せば「頑張れ!!」とか「万歳!!」です。
応援団がよく叫ぶ掛け声「フレー!フレー!」です。縁起・景気の良い「応援のお酒」です。
「しっかりした造りの程よく熟成した、お燗で美味しく飲める純米酒を」の気持ちを大切に酒造りをしております。
日本の文化として、日本酒本来の魅力をしっかりとお伝えすることが蔵元の役目であり、当蔵の願いでもあります。
日本酒の旨みの成分の中には、温度が上がることによって花開くものがあります。しっかりした造りで熟成された純米酒なら燗酒にすると、豊かな香りやコクが立ち料理を引き立てる食中酒になります。「酒は純米、燗ならなお良し」と言われる所以です。
梅津酒造では平成19酒造年度より生もと造りを開始。
「生酛」は昔ながらの手法で、不確定な要素も多く、不安定とも言えます。
しかし、速醸酛においては微生物として「酵母菌」のみが関わることに対して、「生酛」では、主に「硝酸還元菌」「乳酸菌」「酵母菌」と多くの菌達が関与します。速醸酛が約二週間から二十日をかけて造るのに対して、生酛は一ヶ月以上掛けて造ります。この長い間、造り手と桶の中が渾然一体となり、無言の対話を重ねながら酛造りが進んでいきます。
ひとつひとつの作業の中に、まだ解明されていなくても、意味があり、それをひとつずつ辿ることによって、きちんと酒母が出来上がります。